「帰る家がなくなった・・・」 の続きです>

marmaid


「200万円がムリとしても、100万だけでも何とかならんか、もう一回頼んでみてくれ」

夫がしつこく言うので、私は呆れました。

妹たちのことで打ちひしがれているであろう両親を思うと、限りなく場違いなお願いのように思えます。

頼んだけど、やっぱ、ムリやったわ・・・

そんな嘘の報告で済ませるつもりで、電話を掛ける気はありませんでした。


ところが、思いがけないことが起こりました。

母の方から電話があったのです。しかも夫がいるときに。


「もしもし楓子? お父さんから聞いたんやけど、家を買うんやって?お金が要るんやって?」

いつもの不機嫌そうな声ではなくて、どこか弾んでいるというか嬉しそうです・・・


「・・・うん、でも、もうそれは今は別に・・・▽子や△子のことで大変って聞いたし・・・」
もう要らんからね、と言いたいけど夫が近くにいて聞き耳を立てているので、ハッキリ言えません。


「あの子らのことは、あとで話すわ。
それより、どんな家?新築?戸建って聞いたけど、広さは何平米あるん?庭は?」

「なんへーべーって・・・」
数字に疎い私は全く覚えていません。その場で夫に訊いて、そのままを伝えました。

「そしたら、〇〇ちゃん(私の従兄)の家より広いな?どう?」

「〇〇ちゃんとこと同じくらいじゃないかなー、どうやろ・・・考えたことないな・・・」

母はじれったいのか、◇◇くんに代って、と言うので、夫に受話器を渡すと、
広さや間取り、庭や価格、住所などいろいろ確認しているようです。
やがて、夫が
「えっ、ほんまですか、ありがとうございます!楓子に代りますね」と受話器を返してくれました。

「お義母さん、貸してくれるんだって」と喜んでいる夫とは逆に、
私はだんだんと気分が沈んできました、母の見栄っ張りな性格のことを忘れていたのです、

案の定、聞きたくない言葉がまた耳に響きます。

「今まで楓子たちが中古マンションを買ったなんて恥ずかしくて、親戚の前でも言えんかったんや、

〇〇ちゃんとこより広い新築やったら、お母さんもやっと人前で話せるわ。

200万円、あげることはできないけど、返してくれるんだったら、何とか用意するわ」


すぐ返すよ、銀行が貸してくれるまでの少しの間だけでいいんや、私が事情を説明すると、

銀行で借りたらいくら低金利と言っても余分なお金がかかるから、そんなの借りなくていい、

何年か、何回かにわけて、直接返してくれたらいいから、そのまま使いなさい、と上機嫌です。


「その代わり・・・というわけでもないんやけど、

お父さんから聞いたと思うけど、▽子と△子が家に帰って一緒に住むようになるんや。

あの子たちの前で、威張ったり、自慢するようなこと言わんとってね」


やっぱり母は私を落ち込ませます。

私がいつ自慢したって言うの?むしろそういうのがイヤなのに・・・

中古マンションで体裁がわるいからという理由で家を買うわけではないのに・・・


「・・・わかってるって。

やっぱり▽子の話し合いは、どうにもならんかったん?▽子も家に戻ってくることになったんやね?」


「もうお金の話しかなかったから・・・

向こうのお母さんも来ていて、▽子のことを、

貧乏神や、疫病神や、頼むから別れてくれって言われるもんやから、ほんまに▽子も可哀想やったわ」


「そうなんや・・・そんなことまで・・・」

「そやから、やっぱり、楓子は暫くは家にも帰らんとってくれるか?

楓子を見ると、あの子たちが辛い思いをするばっかりや・・・」

「・・・お母さんがそう言うなら、そうするわ。それでええよ、私も別に帰りたいわけやないし・・・」


なんだかすごく空しいのです・・・

母は、私を出来のよくない自慢話の材料としか見ていないのでしょうか、

いつも私の気持ちは二の次で、

母の言う事に頷いていればいいだけの操り人形とでも思っているのでしょうか、

妹たちのことは気遣ってあげられるようなのに、なぜ私だけ・・・


電話を切ってから、私は一層暗い気持ちに襲われました。

また、母に

ありがとうっていう一言が言えなかったことに気づいたのです・・・


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お読み頂いてありがとうごさいます(∩´∀`)∩

次回は新章に入ります、

新カテゴリ「天国と地獄」です・・・


「新築の家には何もない」 に続きます( ^^) _旦~~



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