「家を売る」 の続きです>


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「そんなシケた顔しないでよ、ちゃんと2000万で売れたんだからいいじゃないの!

Nさんの言うとおりにしたから早く決まったんだよ、

もしかしたら、上手くいかなかったかもしれない、
こんなの賭けみたいなもんでしょ、失敗して損しなかったからこれでいいんだよ」

私はわざと陽気な感じで言いました。

でも、夫は眉間に皺を寄せたまま、
「楓子、100万ってどんだけ大きな金額かわかってないやろ?」と、
渋い表情です・・・


「もし高く売って、後でいちゃもんやクレームつけられて、
金返せ、とか、相場より高く買ったのに・・・って言ってこられたら困るよ?

私たち遠くに引っ越すわけじゃないんだし、欲を出して、
◇◇さんは意地汚い、欲深い、おかげで損した、って言いふらされるのもイヤだし・・・

あ、ほら、お風呂なんて、私たちリフォームしてないし、そろそろ寿命で買い替え時かも・・・
って、よく話してるくらいなんだもん、

買ってすぐ調子が悪くなった、詐欺だ、とか言われて、
修理代、って50万、
お詫び代、って50万とか強請られて、弁護士に頼んだり、裁判になったり、
泥沼化したり、恨まれたり、恨んだり・・・土曜ワイド劇場みたいになったらどうすんの?」

夫とNさんは笑い出しました。

「ありがとうございます・・・、
こう申しては失礼ですが、奥様は明るくて良い方でいらっしゃいますよね」

「ええ、まあ、そうです。

そうやな、楓子の言うとおりやな・・・
Nさん、ご苦労様でした」


高く売れたらもっとよかったですが、
事実、私は、欲を出したら本当に後で気分のよくないことになったかもしれない、と恐れていました。

あの状況を間近で見ていると、
「ライバルも多いし、これは、早く買わなきゃ先を越される」と最初から皆が焦って、
まるでお馴染みのバーゲンセールのような熱気を感じたのです・・・

いわば集団衝動買い?集団催眠状態?に近い心理になっていたと思います。


最初に契約してくれたお客さんだって、いくら一目ぼれで気に入ったとはいえ、よく考えて購入を決めたようにはとても思えませんでした。
(どこもかも、さっと一見するだけの時間しかなかったのですから・・・もちろん浴室も・・・)

お買い得と思えばこそ、即時契約してくれたのだし、
その後多少の後悔を感じても価格の点で満足されているでしょう。

その場の熱気に煽られて、つい衝動買いしてしまったが、あとで冷静になったら、
それほど必要でなかった(割高だった)ので返品(キャンセル)したくなった、なんて、
私には日常茶飯事、ごくありふれた経験なんですからね、よく理解できます・・・
全く威張れませんけど・・・


Nさんは、家が無事売れたことを銀行に報告してきます、と言って出た後に、
すぐに書類を携えて、戻ってきました。

「住宅ローン、諸費用ローンは両銀行とも同じ金利、
200万の通常ローンの件は、S銀行が、D銀行より1%安く貸せる、と言っています」

「たった1%の差ですか?」私が言うと、
また二人が笑いました。

「楓子、200万も借りると、1年やそこらではきっと返せないぞ。
年利が1%しか違わないといって、バカにはできない・・・

Nさん、それでは、S銀行と話を進めてください、よろしくお願いします」

私からも、「よろしくお願いします」と、頭を下げたとき・・・


「あのー・・・まことに言い出しにくいことがございまして・・・」

当時のNさんは私たちと親しくなり、ずいぶん打ち解けた話し方になっていたのですが、
このとき、慇懃無礼とも思える畏まった言い方で、言葉を切り出しました。

「以前、お伺いしたところ、ないと仰っていましたが・・・
◇◇様には借金がおありでございますよね?」


えええーーー?!?!

夫と私はビックリして顔を見合わせました。

「実は、S銀行が、◇◇様には30万の借金がある、
それを完済して頂くことが、その1%の金利優遇の条件だと言っているのです・・・」

「楓子、30万も借りているのか?!いったい何に使ったんだ?!」

夫は、自分に心当たりがないので、私の借金だと決めつけています。

でも私は借りた覚えはありま・・・ ・・・ ・・・???


「えーっと・・・30万をS銀行から借りているということですか?」
Nさんは頷きました。

この家に引っ越してから、給料振込も住宅ローン引落も別の銀行口座に移してしまったし、

S銀行が遠くなって、記帳すらしてないからよくわからないな・・・

確かに前は、S銀行の口座は、夫の給与振込、家賃などの引落もあったからよく使っていたけど・・・

今も電気、ガス料金、電話代の引落は続いているけど、
その分は、合わせて約3万円と見積もって(つくづくアバウトな私です・・・)
毎月入金しているし、引落不可になったことは一度もないから、
むしろ口座にはいくらかの残高(預金)があるはずなんだけど・・・


・・・あっ!!わかった、

最初は何かの間違いかとも思っていたのですが、
よく考えると、私は重大なことをすっかり忘れていました。

(最初から読んで頂いている読者様には、からくりがおわかりと思います
フラグはあります)


「それ」を思い出したとき、さっきまでの、家が売れたという高揚感は吹き飛び、

まるで、血の気が引くような・・・奈落の底に突き落とされた気分になりました。


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どういう事かって・・・?

よろしかったら、当時の私と同じ気持ちになって時を遡ってお考えになってみてください。

答がわかった方は、借金カテにいらっしゃるのがもったいないくらい金銭感覚に優れた方だと思いますよ(*^▽^*)

ヒントは・・・

S銀行の口座は、特殊な口座だったということを思い出してください・・・

次回は 「最低の母親」 です・・・


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