「予算を立てる」 の続きです>


夫はまず、義母たちがお世話になっている親戚宅に行き義兄について相談してから、
本人に会いに実家を訪れました。


義兄は夫を歓迎してくれ、

「よく来てくれた、誰もわかってくれへんから、◇◇(夫の名前)に聞いて欲しいことが山ほど溜まってるんや」

と、一方的に延々と愚痴を語り始めました。


いろいろ就職先を探したが、体力的にも精神的にもしんどい仕事しかなく、自分には勤まりそうにない、

いいと思ったところには採用されない、自分は運に恵まれていない、

家に居ても、「どこでもいいから正社員でなくても働いて欲しい」「食べる分だけでも稼いできて」
と文句を言われるので、針の筵にいるようで心が休まらない、居場所がない、眠れない、

仕方がないから、酒を呷って気を紛らわせていたのに、それも取り上げられるのでは

毎日が辛くてたまらない・・・


暫くは親父の遺した貯金や保険金があるんだから、食うには困らないはず、

酒を買う金くらいはあるだろう、家で飲むんだから高くないのに、

家族ばかりでなく、親戚の皆まで寄ってたかって口うるさく責めたてる・・・


いったいどうしてこんな目に遭うのか、と考えてみたのだが、

母も親戚の連中も、親父の遺産をおれに使わせたくないのが本心のようだ、

この家の財産を独り占めしたい、
または乗っ取ろうというのが真の狙いではないかと最近気づいた

このままでは安心できない、そこで、おれは、◇◇(夫の名前)と楓子さんに見張りを頼もうと・・・


「兄さん!!いい加減に、目を覚ましてくれよ、

誰だって、楽しい目にばかり遭ってるわけじゃないだろう、黙って口に出さないだけで、辛いけどがんばってるんだ、そんなことがわからないのか?

兄さんは、自分が辛い目に遭いたくないからと言って、
義姉さんや母さん、子どもたちをもっと辛い目に遭わせてるんだぞ、それで平気なのか?

親父の遺産も、

今まで居候みたいに脛をかじって過ごしてきて、もうそんなの殆ど使ってしまって残ってないだろう?

保険金だってたくさんあるわけじゃない、

これから母さんが暮らしていく拠り所なんだし、そのために掛け金を払ってきたのは母さんじゃないか、

それさえ酒に使ってしまったら、
今後義姉さんや、兄さんの子どもたちだって、いざというとき何を頼りにしていけばいいんだよ!?」


兄は病気なのだ・・・そう思って黙って聞いていた夫も、耐え切れなくなり、ついには怒鳴っていたそうです。


しかし、義兄は全く悪びれず、(病気のせいか)自分中心にしか考えられないようでした。

「保険の掛け金は元々は親父が稼いだお金なんだから、

母さんが独り占めするのはおかしいだろう?おれにだって権利があるはずじゃないか、


それに◇◇だって知っているだろう?

おれは精神的に強くないから、気持ちが不安定になりやすいんだ、酒を飲むと落ち着くんだよ、

それなのに、酒を隠すから、イライラしてどうしようもない、殴るしかなくなるんだ・・・」


「なら病院に行けばいいじゃないか、

おれが連れていくから、今すぐ準備をしてくれよ、

な、兄さん、そうしようよ」


「待ってくれ、おれはそこまで病気じゃない、
静養して、周りが暖かい目で見て休ませてくれさえすればれば立ち直れるんだ、

自分の体のことは自分が一番よくわかっている、
周りが優しく接してくれないから、余計に酒が飲みたくなって病気がわるくなってしまうんだ」


「優しくして欲しいって、自分はどうなんだよ?

母さんや義姉さんにまで手をあげて、自分からは周りにちっとも優しくしてないのに何都合のいいことを・・・」


「だからそれは、そうしたくないんだけど、仕方なくやってしまうことなんだって、さっきから説明してるだろう?

現に、おれに優しくしてくれる子どもたちにはおれは手をあげていないし、
仲良くやれてるんだ」



「変な言い訳ばかり、いい加減にしろよ。

兄さん、おれは〇〇ちゃんたち(義兄の娘たち)にも話を聞いたんだよ、

「お父さんは居なくなって欲しい、早く入院して欲しい」「家から出て行って欲しい」って言ってたんだぞ」


「お前こそ、変な作り事言うなよ、

子どもたちはおれのことが大好きなんだ、

つい最近も一緒に遊びに行って大喜びしてたんだ、そんなこと言うはずがない、


さては、母さんや親戚に嘘を吹き込まれたんじゃないのか、

財産を狙ってる奴らのことだから、おれの評判を下げようと企んで、悪口を言いふらしているんだろう」



諭しても、きつく言っても、懇願しても、聞き入れてもらえず、

怒りと絶望がないまぜになって、夫は、兄の心を傷つけるかもしれない事実を口にしてしまいました。

けれども義兄は、それでショックを受けるどころか、作り話と断じて、話をまともに聞こうともしないのです・・・


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ちょっと長くなりそうなので、前後編に分けますね。

続きは近いうちに・・・


義兄の病気は、アルコール依存症とうつ病の併発です。

専門的なことは詳しくありませんが、私は気持ちとしてはわからないでもないんです。

誰かに期待されて、その期待に応えられない自分の姿を認めないといけない状況は辛いです。

引いては、自分自身が自分に期待できなくなって・・・

自信がなくなっていきます・・・

自分はダメな人間なんだ・・・

でもそうじゃないと信じたい・・・

他ならぬ自分の力でその葛藤を乗り越えないといけないのだとわかってはいるんですが、

難しいです・・・

不安感や焦燥感が高じて、何かに依存してしまう、精神のバランスを崩してしまう・・・

そんな人の話は珍しくない、よく聞くことではないでしょうか・・・

でもこれは、いい歳をした大人の話だろう、子どもまでいるのに、

弱すぎるんじゃないか、何を甘ったれてるんだ、と

言えなくもないのですが・・・

「お父さんは家から出て行って欲しい(後編)」 に続きます・・・



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